生徒と共に進化する!ブドウ農家の先生が教える晟州塾を取材!!

4.フリースクールへの活動

晟州塾では、不登校のお子さんを対象としたフリースクールの活動にも力を入れている。学校に行けないことで学力の不安や社会との断絶を感じている親子は多い。山梨県の「Miraiプロジェクト」の一環として甲府市のあすなろ学級でイベントを開催するなど、教室の枠を超えた活動も展開している松田塾長に、その向き合い方を聞いた 。
取材班:フリースクールにおいて、不登校のお子様と接する際に通常の指導と比べて特に気を配っていることはありますか?
松田塾長:一番は、その子のペースを最大限尊重することだと考えています 。定期的に来られなかったり、長時間座っているのが難しかったりすることもありますので、みんながいる時間帯を避けて来てもらうなど、柔軟に対応しています 。親御さんからのご相談は非常に多いのですが、まずは本人の様子を見ながら、無理のない範囲で進めていく形になります 。
取材班:まずは「来てもらうこと」自体のハードルが高い場合、どのような工夫をされていますか?
松田塾長:そもそもエネルギーがなかったり、家から出ること自体が難しかったりしますので、「勉強」ではなくオセロをしたり、気を紛らわせたりしながら進めることもあります 。そうすることで少しずつ慣れて、信頼関係を築いていくイメージですね 。
松田塾長:それは別のイベント用ですが、特に小学生などは、まず信頼してもらうことが重要だと考えています 。時間はかかるかもしれませんが、我慢強く、その子が自分から動けるようになるのを待つ。義務教育レベルの学びは守りつつ、高校進学など次のステップへ繋げられるようケアを続けていく形になります 。
5.ブドウ栽培に通ずる生徒との向き合い方

松田塾長の活動は教育の場に留まらない。実は、農業である「ぶどう栽培」にも携わっている。一見すると全く異なる分野だが、そこには松田塾長が大切にする「育てる」ことの本質が深く関わっている。働きかけに対して返ってくる反応を見つめ、最適な一手を模索する。その共通する哲学について話を伺った。
取材班:ぶどう栽培と塾講師に、共通する考え方はありますか?
松田塾長:両方に共通しているのは「育てる」ということです 。そして、どちらも「同じ答えがない」という点ですね 。去年は上手くいったからといって、今年も同じように育つとは限らない。再現性が少ないんです 。
取材班:生き物相手だからこそ、マニュアル通りにはいかないということですね。
松田塾長:こちらの働きかけに対して、必ず何らかの反応があります。それを見てアプローチを変えていく。その繰り返しになりますね 。
取材班:松田様の考える「いい指導」とは、どのようなものでしょうか?
松田塾長:「教えることは学ぶこと」という姿勢を大切にしています 。生徒を教える以上に、私自身が学んでいることが多いと感じている。例えば、全国で活躍するアスリートの塾生もいますが、彼らの情熱からはむしろ教わることが多いですね 。お互いに刺激し合って、塾としても共に進化・成長していきたいと考えています 。

6.塾長の教育へのルーツ

松田塾長の教育観の根底には、驚くべき経歴がある 。防衛大卒業後、航空自衛隊という極限のチームワークと判断力が求められる現場 。一見すると「命令と服従」の世界に見えるが、実はそこには現在の「自立型学習」に直結する、本質的な学びの姿があった。
取材班:松田様ご自身の、教育に対する考え方のルーツはどこにあるのでしょうか?
松田塾長:原点は航空自衛隊になります 。そこでリーダーシップや部下への指導、そして任務を通じてチームワークを学びました 。私の中では、受験も一つの「ミッション(任務)」だと捉えていて、それをクリアするためにどうすべきかを常に考えてきました 。
取材班:自衛隊というと「命令に従う」イメージが強いですが、そこから今の「自立」という考え方にどう繋がったのですか?
松田塾長:実は、災害派遣などの現場では誰も指示を出してくれません 。「どうすればいいですか」と聞いている場合ではないんですね 。自分で考えて、今何が必要かを判断して動く 。それは学習も、社会に出たときも全く同じだと考えています 。
取材班:その後の大学院での学びも、今のスタイルに影響しているのでしょうか?
松田塾長:慶應義塾大学大学院のシステムデザイン・マネジメント(SDM)で、教えるシステムの何が大事かを学びました 。現場での経験と学問的な視点を組み合わせることで、進路も自分で考え、自ら判断できる力を育てていきたいと考えています 。

7.最後に塾選びに迷っている人に向けて!
数ある塾の中から、我が子に最適な場所を選ぶのは容易ではない。実績やシステムも大切だが、何より重要なのは、その場所が生徒にとって「自走できる環境」であるかどうかだ。最後に、塾選びに迷う保護者や生徒へ、松田塾長からメッセージをいただいた。
取材班:最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
松田塾長:やはり、ホームページの情報だけでは分からない「空気感」というものがあります 。ですので、ぜひ一度お越しいただいて、私と直接お話しさせていただければと考えています 。体験学習も随時受け付けていますので、まずは教室の雰囲気を肌で感じてみてください 。
取材班:先ほども、生徒さんが自ら掃除をしてから帰られる姿が印象的でした。
松田塾長:あれも最近始めたことなのですが、これも進化の過程ですね 。自分で入る時間と帰る時間を決めて、たとえ1時間であっても集中して取り組む。そうした「自分で決める」習慣の積み重ねが、大きな強みになると信じています 。